もう思い出と呼んでしまいたいことを思い出して,寒気がしたので,まだ思い出になっていない.

コップを洗いながら考えたこと.世界がもし100人の村だったら,僕は村人ではない.

花瓶が瓶である必要はないので,七味唐辛子の容器を洗って,一輪,名前を知らない花を活けた.

コーラが余っている.気の抜けたコーラのような日々,という表現が好きだった.現状,強炭酸,飲めないくらいの日々.忙しない.

昔買った飴が出てきた.甘かった.これ,いつまで甘いんだろう.ささやかな永遠を感じながら,噛み砕く.香水みたいな甘さはすぐに唾液の味に変わった.

黒い持ち物が多い.厳密に言うと黒と白は色ではない気がしているので,気分は無色.

使い勝手を考えないまま買って,結局ソファにかけっぱなしのスカーフ.色だけすごく気に入っていて,あとはそんなに気に入っていない.生まれ変わったらこういう色になりたい.

Rubyを書こうとしたのに手が動かない.またループの仕方を忘れる.調べたらすぐ思い出すのに,思い出したくないから調べない.