Entries from 2020-11-01 to 1 month

博物学ドキュメントシリーズを再読する.くだらないが面白い.くだらなさにとことん付き合うのは人間的美徳だとつくづく感じる.くだらないものにいくら付き合ってもくだらない結論しか出てこないのだけど,くだらないことに一生懸命なその姿勢そのものはほ…

誕生日だ.数年前までは誕生日のたびに暗い暗い文章を書いて,自分で読み返してげんなりしたりもしていたのだが,あまりにも不毛なのできっぱりやめた.今思えば何のためにあんなことをしていたのか見当がつかない.どうかしていたのだろうな.もっとも,僕…

アドベントカレンダーのための資料集めを始めた.資料といっても大したものじゃない.手元にあるどうも読みあぐねていた本をがさっと抱えて,パラパラと斜めに拾い読みしながらそそるテーマを漫然と探す. ひとつは,こんな作業をはじめる前から決まっていた…

アドベントカレンダーに参加してみる.実は初めてなんじゃないだろうか.自称するのも憚られるが僕は筆まめで,まあここに残った色んな書き物の痕跡からも窺えるというものだが,日々色んなものを書く.数式,プログラム,英語,日本語,その他,諸々.そん…

逃避と格闘.合理性からの逃避と合理性との格闘.僕は永遠にこれを続けていく.続いてしまうのだから仕方ない.負ける戦いを続けていくうちに,負け方も上手くなってくる.上手に負けて,また立ち上がって,さあもう一度.何度でも僕は殺害されて,何度でも…

大いなる感情.すごく大きくて強い感情.僕の暮らしそのものを包み込んで,もう抜け出し方も分からなくなってしまった.ずっと探してきたもの.ずっと前に,軽々に失って,それ以来陰日向に追い求めてきた感情.感情の獲得はこれまで虚しいものばかりだった…

顔が変わってきた.僕は自分の顔についての評価がほとんどないので,これが良い変化か悪い変化かは分からない.老いてきているのだろう.鳥も国も,人も時も,みな老いていく.そう思いながら,心臓の鼓動を,静かに味わう. 若くありたいとは思わない.きっ…

記憶の復活.それが最近の人生のテーマだ.新しいことを始めることは,僕にとってはまるでコストではない.それを思いとどまることの方がコストだ.そして,このコストはペイする.そんなことは僕が一番分かっている.だからこそ,止まること,留まることへ…

いまだに大量の文章を書いている.そのほとんどが勝手気ままに書いたものだ.強いられて書くのが嫌いで,きままに書くのが好きだ.僕は勝手気ままに出来ることは全部大好きで,強いられてすることは全部大嫌いだ.つくづく,社会ってやつに向いていないなあ…

演出されたシンプルほど腹立たしい欺瞞はない.僕はその向きのシンプルが大嫌いだ.本質的にシンプルなものがシンプルであるのは構わない.それはただ,美しいだけだからだ.しかし,インターフェイスだけやけにシンプルそうに見えて,その実,中身は散漫で…

唐突に,髪を切った.ずっと何故か切らずにいたので,とうとう切った.気持ちがいい.髪を切るたびに思うことふたつある.ひとつは先述の通りだ.気持ちがいい.もうひとつは相反するようだが,二度と髪なんて切りたくない.次に髪を切るのはいつだろう.案…

すべてを叶えたくなる.望みが聴こえる.欲望が見える.僕は感覚している.そして僕の感覚可能なすべてを叶えたくなる.エゴイズムでもいい.僕が叶うべきと思うなら,それは叶うべきことだからだ. 忘れるべきことは僕が選ぼう.漏れなく,重なりなく,ひと…

美しいものを間近でずっと眺めていると,視覚が心地よく麻痺する.心地よいといっても麻痺は麻痺なので,やはり麻痺なりの負の効用がある.というのは,美しくないものを目撃した時の反応が激しくなる.醜いものを見た時,思わずのけぞりそうになる.自分で…

とにもかくにも,また新しいことを思い付いたので,また新しいことを学ばなくてはいけない.新しいことを思いつくたびに新しいことを学んで,そんなことを何年もずっと,いや,きっと生まれてこの方ずっと延々繰り返してきた結果,自分でも何がなんだかよく…

解釈と事実.美術史を片手間に勉強していて,このあたりの切り分けが非常にあいまいなことに戸惑う.少し前,物理学に凝ってあれこれと手をつけていた頃,定義,命題,定理,証明,補題,といった基本的な意味の切り分けについて物理学書はとてもおおらかで…