頭の悪そうな月が明るい晩だ.夜空が青い.そろそろ桜が咲く頃だ.エアコンの用事がなくなる.電気代が安くなるのは嬉しい.懐かしい街を歩きながら口笛を吹いたら,真横を自転車が駆け抜けていった.しばらくして,遠くから口笛が聞こえた.口笛は感染する.

久しぶりに物理学に触れたら,力学以外の多くをかなり忘れていて,なんだか白けてしまった.思い出そうとおもってあれこれやっていたら,存外スムーズに思い出すことが出来て,安心と慢心が同時に押し寄せるのを感じた.

掃除機のパックを変えた.怖いもの見たさで中を覗いたらほとんどが髪の毛で,生活とは抜けた髪を拾うことなのだと思った.