夜,深夜,ぼんやりとしていた.あかりをつけたまましばらく仰向けになっていたから,とてもまぶしかった.しかし,いかんせんぼんやりとしていたもので,わざわざ立ち上がってあかりを消しにいくという発想もなく,いや,発想はあったのだが,実行にうつす気力がわかずに,首をあちこち傾けては目に入る光の量を加減した.そんなことをしているうちに,朝になり,朝日が差し込み,電灯のあかりとは比べものにならない,どうしようもないほどまぶしい光がせまい部屋に満ち満ちて,ようやく僕は立ち上がり,電灯のスイッチを切って,カーテンを引いて,目覚ましを2時間後にセットして,寝た.