2020-02-12 57577 巨大とは孤独か 孤独は苦しいか 鯨の尾鰭の骨を撫で問ふ 歌にするまでもなく既に歌である君をこうして歌にした歌 完全な後ろ姿のかたわらの陶器の罅に這い寄る静寂(しじま) 言葉にはならぬもの 言葉そのもの 詩も歌も夢も声も光も 部屋であることを忘れた空間に置き去られたる青い封筒 僕の手を取れ 踊ろう この窓のない無菌室の暗がりでワルツを