自動筆記

何を書くか決めてここに何かを書くことはほとんどないがそれにしても何も一切決めずに今脳内で発生した語や節をひたすらに垂れ流し続けるという思考実験というか思考ではない単なる実験をしてみようと思い立って今そうしている.僕は何を思うだろう.僕はどんなふうに言葉を作り出しているだろう.僕の脳は何をどのように加工してどのような慣習でどのような癖でどのようなルールに基づいて言葉を使って,いや,使った気になっているのだろう.使った気になっているのは僕の脳ではなくて僕自身だが,脳とは僕自身の本質ではないのか.こうやって脳のことばかり考えてそれについて書き散らしていつのまにか話題が変わっていたりするのだろうか.まだまだ下手くそだつい癖で文章に変換しようとするしそれなりの文章に変換してしまう.もっともっと原始的なのだ.もっと非言語的な漠然とした印象なのだ.それは文法を完備していない破綻した意味のパッチワークなのだしかしそれでも言葉にしようと思うと言葉になってしまう.入力の過程と入力結果を認知する過程において僕は間断なく僕の文章に介入してしまう.それが文章の形を保っているからこそ余計敏感に介入してしまう.だめだ.もっと脳の緊張をやわらげないと.