幾何学をはじめた.

花が枯れるのを見ている.

百貨店に行った.人間だけ見て帰ってきた.

大きな声を出そうと思った.特に言いたいことがなかったので,叫びの水準に満たない最大限に大きな声で,あしたば,と言ってみた.明日葉の天ぷらが食べたくなった.あしたば,一音一音に弾性があって,比較的,大きな声が似合う響き.

例によって掃除をした.なんの例によったのだろう.例などない.ただ,掃除をしたという事実だけがある.何を綺麗にしたのかもわからない.空間に秩序が戻った感じもしない.本当にただ,なんの意味も発生させないまま,掃除,に該当する行為を,僕はした.そのあと,お茶を淹れて,飲み干してから,数秒踊った.

ゴムは偉大だ.僕の魂はゴムの性質をたぶん一つも満たさない.まず,物質ではない.あとは語るに及ばない.