花粉め,許さないからな.

震災の話題をいくつか観測して,ふうん,そうか,と思った.震災が僕の人生にとって意味を持つのは,当時付き合っていた女の子のことを思い出す,というただこの一点だけで,つまり,僕は今後もしばらく,年に一度のペースであの子のことを思い出すのだろう.とはいえ,思い出すのは名前くらいで,具体的な容姿や声についてはほとんど何も思い出せない.そういえば,英語にオーストラリアっぽいアクセントがあった.何年か掛ければ,全体像を組み上げられるくらいに,色々と思い出すのだろうか.ディアゴスティーニ

昏れなずむ空が非常に美しかったので,文芸的な気持ちになった.詩でも書こうかなと思っていたら,あっという間に理想的な色彩は失われて,埃っぽい空気の向こうに霞んだ宇宙が広がる,普通の春の夜になってしまった.