空白を愛すること.時間的空白空間的空白.何もないこと.僕はまったく空白的ではなく,ごてごてと不要な情報を纏った鈍重な存在なので,空白の,nil の,圧倒的な軽やかさにいつも憧れている.こじつけっぽいかもしれないけれど,Lisp の思想に惹かれてしまうのも,自由自在に nil を使いこなすその身軽さが理由かもしれない.最近 Lisp を書いていないな.書きたいな.書こうかな.

最近書いていないといえば,このところまとまった物語を完成させていない.書きかけのものばかり積み上がっていて,手をつけられずにいる.開いたものを閉じずに置いておくのは大嫌いなのだけど,あまりにも嫌い過ぎて放置している事実そのものから目を背けがちだ.こういう些細だけど本質的な自分との戦いは,いつだってなによりもハードだ.