いまだに大量の文章を書いている.そのほとんどが勝手気ままに書いたものだ.強いられて書くのが嫌いで,きままに書くのが好きだ.僕は勝手気ままに出来ることは全部大好きで,強いられてすることは全部大嫌いだ.つくづく,社会ってやつに向いていないなあと思う.それでも社会の側は,かなり歪なポジションからではあるけれど,一応僕を迎えてくれていて,そこで僕は虎視眈々と恩を仇で返すタイミングを伺っている.社会への募り募ったこの恨み,はらさでおくべきか.

数学の良い本を読み直すのが好きだ.そこには,全然僕ではない誰かが,一生懸命僕に語りかけて,僕に何かを伝えようとする情熱がほとばしっている.こういう情熱に時々触れないと,魂の炎は消えてしまう.そんな気がする.ここで,懐かしい警句を思い出す.消されるな,この想い.忘れるな,この痛み.