記憶の復活.それが最近の人生のテーマだ.新しいことを始めることは,僕にとってはまるでコストではない.それを思いとどまることの方がコストだ.そして,このコストはペイする.そんなことは僕が一番分かっている.だからこそ,止まること,留まることへの投資は,僕の場合は,惜しんではならない.踏み止まれたものはひとかどのものになったが,そう出来ずに発散してしまったものは,中途半端なスキルとセンスの鬼子としてずっと僕の中で燻り続けている.これはあまり気持ちの良いものではない.ギター,数学,プログラミング……どれも日本語を書くようにはいかない.悔しくはないが,なんとなく虚しくなる時はある.その虚しさと向き合わないで済むために,もう少しここにとどまって,ギターを練習したり,数学をやったり,コードを書いたりしている.そういうもの,放り出して,新しいことをたくさんしたいのだけどね.