人間はみんな天才だ.僕は人間でないから天才ではない.もし天才だったら人間だったかな.ちょっと想像してみるけれど,かなり怪しい.

天才という言葉,限定辞なしの天才という単語に,知的な天才という文脈を押し付ける自分自身の浅はかさが悲しい.こういう悲しさで,これまでずっと疲弊してきたというのに,まだ出てくる.まだまだ出てきそうなことに対して,さらに疲弊する.存在しない未来に対する魂の消耗.精神のデフレ.頭が悪い.

何かを生み出したいともがくことを諦めかけている.無意味なものを生み出すことに倦んでいるのかもしれない.自分自身に意味らしい意味がないまま,ある程度客観的な意味,たとえば成果と呼べそうなものを求めるのは傲慢な気がしてきた.では,それは何に対する傲慢だろう.答えがわからない方が幸せそうだし,考えれば答えらしきものにはすぐにたどり着いてしまいそうなので,例によって考えるのをやめる.あ〜あ,言語化された防衛本能って見るに耐えない.そもそも,言語化された本能なんてね.