なんの問題もない.なんの問題も.僕の生命は言ってみれば,出窓の重たいカーテンみたいなもので,揺れることも,開かれることもなく,ただ光を遮るだけ.どんなに酷いことを言われても,どんなに悪意に晒されても,ただ光を遮るだけで,なんの問題もない.傷付けられることには慣れているし,もういまさら新しい傷がいくつ増えたところで,全体としての僕の傷だらけ感にはなんの影響も出ない程度には傷だらけだ.好きに傷付けていっていい.僕はすぐに忘れられる.そうやって生きてきた.