翻訳の日々.近頃は延々と英語を読み,淡々と日本語に直す.そんな作業を場当たり的に続けている.これが楽しい.すごく.中学時分に英語を学び始めた時,これが一生の趣味になるだなんて,誰が思うだろう.おそらく,誰も思わないし,ほとんどの人はそんなことを思う意味がない.なぜって,英語どころか,日本語でさえ,趣味としない人がほとんどだからだ.僕は英語も,フランス語も,日本語も趣味でやる.自然言語をあれこれ操作するのは僕にとって趣味の領分であり,ほとんど実益というものを考えない.強いて実益を挙げるとすれば,自分の思考を表現するという行為それ自体の快感が実益に当たるのかもしれない. 今日も僕は英語を訳し,フランス語を書き,日本語で韻律をつむぎ,Haskellアルゴリズムを記述した.明日も似たようなことをする.僕は日々書く.書くべきことは多く,書かねばならぬことも多い.そしてそれよりずっと多いのは,読みたいものと,読まねばならぬものだ.そんな義務に背を向けて,今晩は寝る.