勝手に永遠だと思っていた.勝手に無限だと思っていた.僕はいつも勝手にそういう,終末のなさを思い描いては,ずっとその中に生きている.僕の世界に終わりはなくて,ただ続いていく.咲いたり枯れたりしながら死と蘇生を繰り返す花が,あるいはその根が,またはその根が巻き取り絡まる柔らかな土が,もし夢を見るのだとしたら,きっと僕の見ているような景色が,そこには広がっている気がする.花も根も土もいつか目覚めるだろうか.僕のこの白昼夢もいつか終わるだろうか.それとももう,本当は何もかも終わっていて,ラプラスのデーモンなんてとっくに退いた無観客の舞台で,たった1人の終わらないカーテンコールを続けている,僕はそういう,おかしな踊り子なのだろうか.