毎日書き続ける,淡々とした毎日のこと.人との会話を振り返る.交わした言葉を振り返る.思うところがある日もあれば,何も思わない日もある.何も思わなければ,何も思わなかったと書けばいいだけのことで,いずれにせよ書くことはある.書くことがない日は,きっと人生の空白だ.空白のない暮らし.連続な人生を想像する.それがいいことなのかわるいことなのかは,わからない.ただ,なんとなく,そうだったらいいのにな,と僕は考える.寒い.

自転車に乗る.ペダルを踏み込む.変換されたエネルギーが僕の身体を前へと動かす.取れそうに耳が冷える.鼓膜が凍りそう.目が乾いて涙が出る.もちろん,多少,疲れもする.でもどうしてか,どうしようもなく気持ちがいい.また明日も僕は冬のまっすぐな道を自転車で進む.車輪が回る.行くあてがある.一方で無軌道に,あてどなく彷徨ってみたい気持ちも,当然のようにある.早起きして,寄り道,明日はしてみようかな.