自己肯定感について粗雑なことを考えたが,あまりにも粗雑に過ぎて,あれを考えと呼ぶのは我ながらかなりおこがましい.なぜ自己肯定をしなくてはならないのかなど,その辺りのことをぐるぐると考えていたら,肯定すべき自己を果たして自明に仮定していいのかという疑問を抱き,自己とは何かと仮初のモノローグを繰り返した挙げ句,飽きて寝た.自己がなにかは分からなかったし,自己肯定という言葉がどんな行動やどんな態度を指すのかもつまりてんで理解できなかったわけだが,それでも今日は空がとても美しかったので,死ぬのをやめた.空の美しい日にはきまって歌う歌がある.その歌を歌いながら,なぜこんなにだらしなくて厄介な僕が他者からの感情をまともに引き受ける必要があるのだろうかと,不貞腐れたようなことを考えた.