泣く練習をして挫折した.泣くことは身体的な行為だ.精神も,多少分離されているとはいえ身体の一部なのだから,精神に対する負荷は身体的に発散されうると思った.そこで,直感的に思い付いたのが泣くことだった.泣いて救われようというのではなくて,精神というか,魂に蓄積してしまったわだかまりを,とにかく身体的に表現したい気分だった.結局,どうやって泣いたらいいのかは思い出せず,ただ暗いことばかりが頭の中に満ちて,調子の悪い排水溝みたいに,ズルズルと引いていっただけだった.

僕は物語を失ったのか.あるいは失いつつあるのか.それを知りたい.せめて,自分の人生に対して適切な態度を取っていたい.

ToDoリストを作って,消化したタスクを視覚的に積み重ねていくことにした.タスクの消化が必ずしも生産的とは限らないし,むしろそうでない場合の方が多い気もする.だけど,こういう世界をなんとか生き延びた痕跡は,きっといつか僕自身を励ますと思う.そうであって欲しい.そうであって欲しいので,例えば,こんな日記も書いている.