なんだかふわふわとした日だった.時間はなんとなく変化させて,静かに消えていった.白昼夢の中を泳いでいるようだった.幸福でも不幸でもない,特殊な日だった.例えば今日が,明日も続くとして.今日の状態を引き継いだ,次の夜明けから始まる時間を明日と呼ぶとして.それが永遠に続くなら,それでもいいかな,と,思える日だった.思える日,だなんて,まるでそう願っているような言い回しだ.きっとそう願っている.こんな凪いだ日が,なににも脅かされない日が,1日でも多く,僕の世界に訪れますよう.

手紙を書く.まだ書いていない.これから書く.本当は,数日前に一つ書いた.あまりにも愚痴っぽく湿った内容で,紙に書いていたらきっと丸めて捨てていた.テキストエディタで書いていたから,そうもいかずに,それでもちょっと気分を出すために,ドラッグアンドドロップで,GUI のゴミ箱に捨てた.